3章〜GFという公器〜
1章では、なぜ「介護業界の人材不足」という課題に取り組むかを、課題の大きさと感じている危機感とともに書いた
2章では、僕が信じるものについて、原体験とともに書いた
そしてこの3章では、GFが存在する価値、存在する理由について書いた
社会的責任を遂行する為
「企業は社会の公器である」
会社は個人のものではない、社会のものである
松下幸之助の言葉だ
100%株主の個人企業であっても、多くの株主からなる株式会社でも、社会全体のものだという考えである
(だと思う)
今まで僕は
会社(事業)というものは何を目的としてに行われているのか不思議だった
儲かる
有名になりたい
これから◯◯の時代がくる
面白そう
技術がある
上場したい
誰かがお金を払い事業が成り立っている以上
社会から必要とされているという事なので
どれも正解だろう
しかし多くの理由は
僕にはしっくりこなかった
この10〜15年で
世の中は考えられない位に便利になった
それでも人は今よりも少しでも便利に
快適にしようと必死だ
まだ解決の糸口の見えない問題を目の前に
今の状況は
豪華客船の中で裕福な乗客を相手に
より豪華な食事やより綺麗なドレスなどを提供して
船内での生活を快適にする為の仕事をしている様にもみえる
その船が氷山に向かっているにも関わらず…
すべてを捨ててでも、残された時間一緒にいたいと思える大恋愛ならまだしも
沈みゆく船の中で私腹を肥やしたり、地位や名誉を築く行為は賢いとは思えない
沈没すれば助かるのは、上位数%の富裕層と瀕死の状態になりながら助けが来るまで耐える気力ある若者だけだ(物語では女性と子どもも助かった)
もちろんタイタニックは
始めから沈没する事が分かっていた訳ではない
気づくのが遅かったのだ
我々にはまだ残された時間はある
大きな氷山を目の前にしているが沈没はしていない
「コロナで医療崩壊」が社会にとって危機のように
「人材不足で介護崩壊」も社会にとって大きなダメージを与える
こんな時だからこそ、個人や企業目線よりも強く社会目線で物事を判断したい
個人や企業がどうなるかではなく
社会がどうなるか、その為に企業や個人がどの様な役割を担うのかを考えたい
それが結果的に個人や企業の繁栄に繋がると信じている
GFは面舵をきりつづける、それは氷山ではなく日の出の見える明るい未来に向かって
それがGFの存在価値であり、存在理由である
続く