表裏一体

Front and back~だったらずっと表でいく~

2章〜ビルとマサ〜

 

1章では

人口構造の変化により、社会保障などのシステムがうまくいかなくなってきている事や僕が感じている課題や危機感を書いた

kigyousenshi.hatenablog.com

 

2章では

どうすれば、その課題を解決し明るい未来へする事ができるのか

なぜ、そう思うのか

僕が信じている可能性について書いたのでお付き合い頂きたい(2207文字)

 

現在取り組もうとしている社会保障を支える介護職の人材不足」という課題は

 

・人口減により働き手が全体的に減少する

・超高齢化社会到来により、介護需要は増加

・他業界と比べ賃金が低いなどの理由から有効求人倍率14倍を超えた(訪問介護

・売上の大半を締める介護報酬は人口減少、借金大国の日本で頼る事ができない

 

という理由から、現在の延長線上に解決策はない

では、どうすれば良いのだろうか

 

・ICTやロボティクスを導入し生産性を向上

・外国人、高齢者など多様な人材の採用

・介護の魅力を発信しイメージ改善

・保険外サービスの提供

等々

もちろん必要だと思うし積極的に行わなければならない

 

ただ本質的な所が抜けてる気がしている

 

それは「人」だ

「人」とはもちろん働くメンバーの事だ

 

AIやドローン、VRブロックチェーンなどの用語が乱立する中で

「我々のコアバリューは人です」なんて言ったら

頭おかしいと思われるかもしれない

 

もちろんアナログにこだわるという意味でもないし

テクノロジーを活用しなければこの状況を変えられないとも思っている

  

テクノロジーは間違いなく人間の能力を拡張する

 

 

1995年頃からアメリカをはじめとする先進国ではIT技術の発展により生産性が向上した

しかし日本は、IT技術は発展したが生産性は上がっていない

 

人の力×テクノロジー=生産性だとすると

1995年から今までテクノロジーが発展し、人の力は衰退している事になる 

 

僕は今の日本は人の可能性を全く活かせていないと感じている

 

 

 

 

その昔

 

Microsoft創業者のビルゲイツ

13歳で初めてコンピューターに触れた瞬間魅了された

 

ソフトバンク創業者の孫正義

学生時代にサイエンスマガジンでコンピューターを見た時に感動して、涙があふれてコンピューター産業に人生を捧げる事を誓った

 

GF創業者の僕は

営業時代に「人の可能性」に触れた時に魅了され感動し人の可能性を広げる事が自分の使命と悟った

  

 

僕にも彼らのような原体験があった

 

 

 

営業として働いていた頃、

初めてチームのリーダーとして仕事をした時

 

そこにいたのは、

僕からみたら明らかに能力以下の成果しか出せていないメンバー達だった

 

「もったいない」「宝の持ち腐れだ」素直にそう思った

 

理由は様々だが

物理的、心理的な障害があり自分が納得行く仕事が出来ていない事が原因だったんだと思う

 

 

メンバー全員で共通の目的に向かい

障害となってたもの一つずつ可能な限り排除していくと

スーパーで売っている死んだ魚の目をしていたメンバー達の目が輝き出した

 

早く帰りたいと文句をいいながら残業をしていたメンバーが

帰る事を促しても、後輩のサポートの為に遅くまで残っていたり

 

何度注意しても遅刻をして周りから諦められていたメンバーが

始業前から仕事を始めていたり

 

休みが欲しいと嘆いていたメンバーが

休日にアポイントを入れてきたり

 

誰にムチを打たれる訳でもなく自ら自主的に動き出したのだ

 

毎日朝起きるのが楽しみでしょうがない

ハワイ行きの出発ロビーに向かう様な気持ちで毎日出社した

趣味と仕事の境界線がなくなった

あっという間に毎日過ぎていき、充実していた 

 

一人ではなく、ほとんどのメンバーが同じ感覚だったと思う

 

騎手に追い込みをかけられながら、ゼイゼイ息をきらしながら走っている馬を横目に

楽しそうに、圧倒的なスピードで抜き去るディープインパクトのように

あの時、メンバーは間違いなく跳んでいた


ディープインパクト ラストラン有馬記念HD2

(※2:05からの最終コーナーの追い上げの様)

 

まるで他の馬(人)が止まって見えるくらいに脚色(行動)が違う

 

自主的に仕事という行為を楽しんでいる人間が

仕事だから、報酬の為と半ば仕方なくムチを打たれながらやっている人間に負けるはずがない

 

彼らは圧倒的な成果を出した

 

これが人の可能性なんだと震えた

 

仕事という行為は

自らの興味・関心・意欲によってすすんで行う楽しいものであり 

評価・賞罰・強制などの外部からの誘引によって半ば嫌々行うものではない

 

しかし

多くの人が夢や希望を持って始めた仕事がいつの間にか、

意欲を失い生活の為の労働と割り切り夢や希望を持っていた事さえ忘れようとしている

 

今の日本はほとんどの人が仕事で自分の能力以下しか発揮できていない

だから生産性が低いのも納得できる

日本の労働生産性、1時間当たり47.5ドル 先進7カ国で最下位続く :日本経済新聞

「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査 :日本経済新聞

 

 

 

 

本来みんなデープインパクトのように翼を持っている 

 

間違いなく跳べる

 

ビルやマサがコンピューターの可能性に人生を捧げたように

 

僕は人の可能性に人生を捧げる

 

 

 

第3章に続く