表裏一体

Front and back~だったらずっと表でいく~

1章〜未来と課題〜

「知ってるか?このまま行くと日本は少子高齢化が進んで、よく分からなけど日本は大変な事になるらしいぞ」

「だから、俺は将来の市長になるか起業をして日本を変えるんだ」

「皆も一緒にでできる事を考えようぜ」

 

そんな話を久しぶりに集まった地元の仲間たちに、焼き鳥屋で話したら総スカンをくらったのが懐かしい

 

あれから10年

刻一刻と迫る、巨大な課題を目の前に待ったなしの状況に我々は立たされている

 

この話は、今僕が感じている課題、危機感に対して

「どうすれば解決できるのか」「どうすれば希望の持てる社会になるのか」

僕が信じている道についてまとめたものである

 

1章

 

未来と課題

 

今の日本の未来に対して明るい展望を持っている人はどれくらいいるだろうか?

おそらくそんなに多くはないと思う。

 

・20年以上賃金が上がってない

・国として経済成長していない

・世界の時価総額ランキングからは姿を消した(平成元年TOP10中7社)

・国の借金は破綻したギリシャを超えている(対GDP比)

・未来を担う子供は減り続けてるし、教育にも投資できていない

 

ざっとあげただけでも明るそうには見えない

(もちろん東京オリンピック開催、寿命が伸びていたり、平和だったり明るい事もある)

 

抱え切れないほど大きな課題があるがその中でも僕は

 

人口構造の急激な変化による社会システムに歪みが生じる事が

 

多くの人に大きな影響を与えると思っている

 

「人口減少・少子高齢化

ご存知の通り、日本はちょっと前から人口減少が始まっており

これからどこの国も経験した事ない規模で人口減少が進む。

 

今の局面を

富士急ハイランドのジェットコースター「FUJIYAMA」で例えると

頂上まで登りきり今はちょうど先頭(地方)の車両が下降に入っている。

しかし後続(都市部)まで下がりきっていないので多くの人は実感はないが

後、少ししたら全員(全国)が下降曲面になり一直線に落ちて行く

 

そう、いちばん怖いときだ(晴れていればキレイな富士山が見える時!)

 

減りゆく人口の中で少子高齢化が進んでいき

 

人口増加や経済成長を前提に作られたシステムが機能しなくなる

 

特に1960年代、経済成長(ジャパンアズナンバーワン)人口増加時に骨格が作られた

国民のセフティーネットである介護・医療・年金などの

社会保障はその典型だ

働く人(主に若者)から保険料を徴収し、高齢者に給付する

 

ある時(経済低迷、人口増加止)から社会保障費を保険料収入では全然賄えなくなり税金(主に借金)を投入し続けている

無限にお金がある訳ではなく、日本のお財布は随分も前から空っぽである

このままいくと遠くない未来に破綻する

 

そんな中

高齢者が増え続ける日本では寿命も伸びて医療や介護を受ける人も凄いスピードで増え続けている

 

それとは逆行して認知症高齢者を支える介護業界においては

労働環境や他業界と比べて賃金が低いなどという理由から深刻な人材不足に陥っている

 

2025年には介護職員は38万人不足するといわれている

(※規模で比較すると毎年の就活生が40万人程度)

2040年には日本全体の就業者数5,650万人に対して、医療介護業界の必要な就業者数は1,060万人と5人に1人が医介業界で働く必要がある

(※2018年現在は6580万人に対して、823万人)

 

少子高齢化や人口減少によって、働き手が急激に減る中で人材を確保する事は難しい

 

2019年の全業種の有効求人倍率が1.6倍でありここ数年上がり続けている

(コロナの影響で一時的に下がった)

 

僕が社会人になった2007年の全業種有効求人倍率が1.06倍

(全然受からなかったが氷河期ではなかったらしい、、、)

 

ちなみに2019年の介護業界全体の有効求人倍率は約4倍(?)

今後、国が推進している「地域包括ケア」の要である訪問介護の有効求人倍率に限っては14.75倍(??)である

 

全業種で働き手が減る中

急速に人を増やさなくてはいけないが、条件やイメージが悪く人手が集まらない

 

給与の主な財源である社会保険料や税金はこれから人口が減り続ける日本では頼りにする事はできない

 

なんたって日本の債務残高の対GDP比はギリシャを抜いて世界一

 

我々に残された時間は少ない

 

 

 

 

もしも財政破綻や人材不足により介護サービスを受けれなくなるとどうなってしまうか

 

 

・介護難民が出る

要介護者に認定されながらも、施設への入居やサービスが受けれない状態になる

そうすると、徘徊する高齢者が事故に巻き込まれたりするケースが多発する

 

老老介護・認認介護

核家族が増えて高齢者のみで暮らす世帯が増えておりその夫婦どちらも高齢者、認知症のケースが増え体力的、精神的にも負担がかかる

 

・高齢者虐待

介護をしている家族や、人材不足で負担のかかった職員が高齢者虐待をしてしまう

介護職員や家族からの虐待は毎年増え続けている

 

・介護離職

昔の様に同居をしている家族は多くなく、家族が別居しながら家族の介護するのは

仕事との両立は肉体、精神、経済的にも負担は大きく仕事を辞めざる得ない

 

もしこの様な状況が現実になったら(一部なっている)

認知症高齢者や介護現場で働く人はもちろんそれ以外の多くの人にも影響が及ぶ

 

こんな状況が刻一刻と近づいている(増え続けている)

 

  

誰かのせいにしたり、足を引っ張りあったり、無駄な争いをしていたり、

現実に目を背けたりしても何も意味がない

 

しかし

前提条件が変わっている今、もう既存の延長線上には明るい未来はない

 

出来ることは、自分たちで未来を切り開くことだ

 

時間はないし、厳しい局面ではあるが、まだ間に合うと思っている

 

今を生きている僕らの手で、社会にとって本当に必要な事何か考え、

未来を生きる僕ら自身が希望の持てる社会にしていく

 

社会的不を解消し、もっともっと自分らしく生きる事のできる世の中を実現する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2章

ビルとマサ

 

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