(書評)デザインのデザイン 原 研哉
こちらの本もどこかのブログで紹介されていた本
会社で読んでいると
「あっ、これ読んでるんだ」「これ前の会社の代表が書いたやつだ」「君にはまだ早いだろう」
などと声をかけてもらえる。
業界では誰もが知っている本の様だ
冒頭に
この本を読んでデザインの事がよく分からなくなったら後退している訳ではなく、深く一歩踏み込んでいるという事だ
的な事が書いてあってその瞬間「深く入り込んだ」
一言で言うと
「デザインって深い」
今まで普通に見ていた物は(当然デザインされていない物も多い)
何かしらの意図やメッセージを伝える為にデザインされている
カッコ良いやカッコ悪い、美的センス的なイメージを持っていたが改めてそれだけではない事を認識させられた
アートとデザインの違い
”アートは個人が社会に向き合う意思表明であって、その発生の根源はとても個的なもの。デザインは社会の多くの人々と共有できる問題を発見し、それを解決していくプロセスにデザインの本質がある”
と言う事
世の中の数多くの人がデザイン=アートをイメージしているのではないだろうか?
デザインは問題解決と切っても切れない、そして経済(ビジネス)と非常に強い関係がある事を再認識した
”デザイナーは、グラフィックだけではなく情報を扱う必要がある”
この本は2003年に第一刷が発行されている
今もまた時代が移り変わっている様に、当時もまた変革を迎えデザイナーもポスターやロゴなどのグラフィックだけではなく、デザインで情報を扱う必要があると
そして、それから15年が経ちさらに時代が変化し、またモノや情報だけではなく
そこで得れる「体験」をデザインするのがデザイナーの役目ではないだろうか?
更にまた、UXデザインの重要性に気付かされた気がする
感想
読み始め30ページ位は、ほとんど内容は理解できなく、なんども読むのを辞めようとした。
しかし辛抱強く読み続ける事で途中で、スッと内容が入ってくる様になった。
確かに理解が深まった様で、またデザインと言うものが分からなくなったかもしれない。